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ストック
スウェーデン
ストックホルム在住

高齢社会福祉専門家
(アドバイザー)
フリーランスジャーナリスト(社会福祉専門)

1994年
コペラティブ・インステュート・Killen、「薬害とその影響について」
薬害患者を対象、実地教育も含めて、2年間の教育(教育)
1995年
ストックホルム健康大学(現、カロリンスカ病院大学)、痴呆症とアルツハイマー型痴呆症学科にて学ぶ
オーレブロー健康大学(現、オーレブロー福祉大学)、痴呆症の介護と研究学科にて学ぶ
1998年
カラーセンター、高齢者に与える色彩の影響と心理学について、(教育)
2001年
労働安全基準監督委員資格(労働環境局)取得後2006年まで勤務
90年代から高齢者施設にて実習体験教育指導等、また福祉視察の通訳、翻訳等をするかたわら、日本各地にてスウェーデンの高齢者福祉、介護、認知症関連の講演をしている。

スウェーデンからの便り
福祉の最先端 北欧のストックホルムから、認知症についての考え方、対応方法、その環境についてお届けいたします。

認知症コラム 2008.01.10
 厚生労働省による「高齢者白書」の報告を読むまでもなく、わが国の高齢者数は、今後更に増加すると推測されています。しかし、それに伴い改定された介護保険制度では、高齢者、特に認知症を抱える家族への国からの援助は、十分期待できるものではありません。

 現在、介護者の2人に1人は60歳以上であり、2010年には要介護の認知症高齢者は200万人になると予想されています。ですが、それを受け入れられる高齢者施設は十分ではなく、当然、家族への介護負担は、増加の一途をたどることになります。厚生労働省の調査によると、要介護者に対して憎しみを感じた介護者の割合は3人に1人であり、また、虐待したことのある介護者は2人に1人だと報告されています。認知症に対する介護負担は、いかに心身両面へ大きな影響を与えるのか、そして、家族介護にも限度があるということを正しく理解することが大切なのです。

 厚生労働省は、介護保険制度について「利用しやすく公平で効率的な社会的支援システムを構築するもの」と明記していますが、現実とは大きくかけ離れたものになっている様に感じます。そのため、家族破壊の問題や、老々介護の末、認知症介護に限界を感じ殺人や自殺行為にまで発展している現状を耳にすることも珍しくありません。しかし、そうした苦しい現実の中で、肉親(家族)の介護をしている多くの人が、このサイトを心のよりどころとしてお互いにアドバイスをし、慰め、励まし合っています。私自身の介護福祉の経験や、スウェーデンをはじめとする北欧の福祉・介護情報の提供なども、皆様のお役に立つことができればと思っています。

 認知症に対するスウェーデンの国民理解は、日本と比べとても高いものです。これは,社会庁及びマスコミによる効果もありますが、「認知症を抱える家族の会」などの努力も大きいといえます。家族の会では、認知症高齢者を抱える家族へのセミナーや相談、資料提供など活発に活動を行っています。しかし、認知症を日本のように恥ずかしいと感じたり、隠すようなことはほとんどありません。地域全体で積極的に受け入れているのです。
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