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今井幸充
医学博士
日本社会事業大学大学院教授
| 所属学会 |
日本認知症ケア学会理事
認知症ケア専門士認定委員会委員長
日本老年社会学会理事
日本老年精神医学会理事
日本老年医学会評議委員
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| 社会的活動等 |
精神保健指導医
江戸川区江戸川元気プロジェクト委員会委員長
認知症介護研究・研修東京センター副センター長兼研修部長 |
| 著書 |
『痴呆のQ&A』医療ジャーナル社
『施設介護の実践とその評価』ワールドプランニング
『脱、介護地獄』 |
その他、詳しい経歴はこちら |
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| 認知症専門医として認知症のご本人を取り巻く現場から、大学院教授としてケアを担う人材育成の現場から発信いたします。 |
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家族ばかりか介護専門職にとっても認知症の介護はたいへんです。先日も介護者の奥さんに暴力を振るい、毎日のように真夜徘徊するとてもたいへんなアルツハイマー病患者さんの相談を受けました。
なぜ、認知症の人の介護は、このように大変なケースが多いのでしょうか? 認知症は、記憶や見当識などの認知機能が障害されることで行動・心理症状(BPSD)がみられ、日常生活動作(ADL)がおかされる病気で、やがては一人で生活することが困難になります。認知症の人の世話と一般の高齢者の世話との違いは、認知機能の障害と行動・心理症状の有無で、これらの症状が家庭での世話を大変にさせているとも言えます。行動・心理症状には、徘徊や攻撃などの異常な行動や幻覚・妄想、不安などの精神症状がありますが、これらの症状は認知症の人の約80%に出現します。その原因は、心理社会な要因と脳器質な要因があると言われていますが、その原因を理解することで、意外と良い対応方法が見つかり、お世話が楽になることがあります。
認知症って病気なのでしょうか?認知症のもの忘れは脳の病気によるもので、誰もが体験するもの忘れとは違います。前者は、エピソード記憶の障害が主で、その人の思い出が作れなくなりますが、普通のもの忘れは、本人の行動の一部を思い出せないもの忘れで、認知症がごく軽いうちは、これらの区別が困難なこともあります。しかし、普段の行動の中で、その人らしさが失われる、引きこもる、以前できたことができなくなる、と言った変化がみられたときは認知症を疑った方がよいでしょう。
認知症の病気に対して医療はどのような治療を行っているのでしょうか。認知症の症状を来す代表的な病気にアルツハイマー病や脳血管性認知症がありますが、認知症を疑った時にどこの病院の何科を受診すればよいのでしょうか。まず、かかりつけの医師(ホームドクター)に相談してみてください。近辺の認知症専門医に関する情報を知っていますので、かかりつけ医自身が対応できない場合は、専門医を紹介してくれます。かかりつけ医がいない場合は、役所の介護保険課などにある認知症高齢者相談窓口を訪ねると、専門病院や専門医の情報が得られます。専門医は、まず認知症を来す病気を診断して、治療を開始します。今はアリセプトというアルツハイマー病の進行を遅らせる薬がありますが、病気を治す薬はありません。最近、ワクチン療法が注目されていますが、副作用の問題もあり、その開発にはまだしばらく時間がかかるようです。
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