次の4項目のうち最低でもひとつの該当がある場合に「認知症」の疑いがあります。
(1) 抽象的思考の障害
学校は何をするところ?といった単語の意味が的確に答えられなくなったり、牛と馬の類似点・相違点をいうことができない、同じ範疇に属するものを3つ以上あげられなくなる(例えば、食べ物、乗り物など)、など、抽象能力に障害があること。
(2) 判断力の障害
日常生活や職業に関連した問題を手順よく計画的に処理できないことをいいます。「財布が落ちていたらどうしますか?」「隣の家から煙があがっていたらどうしますか?」といった質問に対して、的確な答えができなくなります。
(3) 高次大脳皮質機能障害
大脳皮質の障害により起こる症状で、1. 失語症、2. 失認症、3.失行症の3つの症状がみられます。
- 失語症
声帯や喉、舌などの肉体的な機能は問題がないのに、言語中枢の破壊により意味のある言葉を話そうとしても声がでない、言葉に詰まってしまう状態。
- 失認症
視力はあるのに、目で見ただけでは物の名前が言えず、手で触ったり匂いをかいだりすると物の名前がわかるというような対象物体を正しく認識できない状態。
- 失行症
手足に麻痺はないのに、目的に応じた動作ができない状態。「マッチをすってタバコに火をつける」といった一連の動作ができなくなります。
(4) 性格の変化
記憶障害の顕在化とともに、性格の変化がしばしば見られます。以前からの性格が極端化する場合と、以前の性格がなくなって全く違う人柄に変わってしまう場合があります。
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