認知症の人が安心して暮らせる生活環境づくりが重要になってきます。よい環境は生活者の自立を助け、介護をサポートし、治療効果があるといわれています。
認知症の人本人を中心にして、その家族と共に考えていくものです。環境の配慮として「物理的バリアフリー」があります。
まずその人の認知症の程度、見当識障害、視空間認知障害などをアセスメントすることが必要になります。 環境面では安全の配慮が叫ばれていますが、機能的という環境も認知症の人の場合抜け落ちてはいけない点です。生活場面でいかに現存能力(できること)を活用するか、が重要であり、そのためには環境調整が必要になります。 画一的な安全対策をとるのではなく、理解しやすい位置情報、手すり設置、段差の考慮、機能的に体を動かせるような空間確保など、その人に合った環境調整をすることが必要です。
また認知症の人は、具体的に壁にカレンダーや日めくりを貼ったり、炬燵やテーブルにみかんや季節の花を置いたりすることにより、「今がわかる」「四季が感じられる」と安心できます。
このように認知症の人が心身共に安全で安楽な状態で、快適な1日を過ごし、安眠できる環境を整え援助することが必要ですが、その人がこれまでにしてきた役割(家事作業など)を行う力がある場合は、共に行い役割の継続性の意味をもたせることも重要です。すべてを援助するのではなく、共に環境の調整を行うことを大切にしていきましょう。 |